複数のテーマでサイトを運営したいとき、ひとつずつ手作業で作っていくと、設定の抜けや表記のばらつきが起こりがちです。この記事では、WordPressとテーマ「Cocoon」を使って、複数のサイトをまとめて立ち上げるときの手順の考え方を、一般的な流れとして整理します。特定のサーバー会社の操作手順ではなく、どの環境でも役立つ「順番」と「判断のポイント」を中心にまとめています。
全体の流れをつかむ
まずは、サイトを立ち上げるまでの大きな流れを確認しておきましょう。順番を決めておくと、複数のサイトを同じ品質でそろえやすくなります。
| 段階 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 準備 | サイトのテーマ・名前・URLを決める | サイトごとの役割が重ならないように整理する |
| 環境づくり | レンタルサーバーとドメインの設定 | サブドメインを使うかどうかを先に決める |
| 安全対策 | SSLの設定とhttpsへの転送 | WordPressを入れる前に済ませると手戻りが少ない |
| 構築 | WordPressとCocoonの導入、基本設定 | 共通の設定を一覧にしておく |
| 公開準備 | 固定ページと最初の記事の作成 | 運営者情報とプライバシーポリシーを先に用意する |
レンタルサーバーとドメインの考え方
WordPressを動かすには、PHPとデータベースが使えるレンタルサーバーが必要です。多くのレンタルサーバーには、WordPressを簡単にインストールできる機能が用意されているので、まずは管理画面でその機能があるか確認しましょう。
複数のサイトを運営する場合、URLの作り方には主に次の2つがあります。
- サブドメイン:「テーマ名.ドメイン」の形で、ひとつのドメインの中に複数のサイトを作る方法。サイト群としてのまとまりが出しやすい。
- 独自ドメインを個別に取得:サイトごとに別のドメインを使う方法。サイトの独立性は高いが、管理するドメインが増える。
どちらが正解ということはありませんが、あとからURLを変えるのは手間がかかるため、最初にしっかり決めておくことが大切です。サーバーやドメインの料金は時期によって変わるので、契約前に公式サイトで最新の情報を確認してください。
SSLとhttpsへの転送は最初に済ませる
現在のWebサイトでは、SSL(暗号化通信)への対応はほぼ必須です。httpのままだと、ブラウザに「保護されていない通信」と表示され、読者に不安を与えてしまいます。
手順としては、次の順番がおすすめです。
- サーバーの管理画面で、各ドメイン・サブドメインのSSLを有効にする
- httpsでページが表示されることを確認する
- httpでアクセスされたときにhttpsへ転送する設定を入れる
- WordPressをインストールし、サイトのURLをhttpsで登録する
WordPressを先に入れてからSSLに切り替えると、画像や内部リンクのURLがhttpのまま残り、表示が崩れる原因になることがあります。複数のサイトをまとめて作るときほど、最初に済ませておくと安心です。
Cocoonの導入と共通設定
Cocoonは無料で使える日本語のWordPressテーマで、表示速度やSEO、広告の配置などに配慮した設定が最初から用意されています。導入するときは、親テーマと子テーマの両方を入れ、子テーマを有効にするのが一般的です。子テーマを使っておくと、親テーマが更新されてもカスタマイズ内容が消えにくくなります。
複数のサイトを同じ品質でそろえるには、共通の設定を一覧にしておくと便利です。たとえば次のような項目です。
- パーマリンクの形式(記事URLを英小文字とハイフンにするなど)
- サイトのタイトルとキャッチフレーズ
- スキン(デザイン)とサイトカラー
- ヘッダー・フッターのメニュー構成
- 固定ページ(運営者情報、プライバシーポリシー)へのリンク
プラグインは最小限にする
WordPressにはたくさんのプラグインがありますが、入れすぎると表示が遅くなったり、プラグイン同士がぶつかって不具合が起きたりすることがあります。また、更新の管理もサイトの数だけ増えていきます。
Cocoonには目次や吹き出し、広告管理など多くの機能が含まれているため、まずはテーマの機能で足りるかを確認し、足りない部分だけをプラグインで補う考え方がおすすめです。導入するときは、次の点を確認しましょう。
- 最近も更新が続いているか
- 使っているWordPressのバージョンに対応しているか
- 同じ機能を持つプラグインを重複して入れていないか
まとめ
WordPressとCocoonで複数のサイトを立ち上げるときは、「URLの方針を決める」「SSLとhttps転送を先に済ませる」「共通設定を一覧にする」「プラグインは最小限にする」という順番と考え方が大切です。最初に土台をそろえておけば、あとは記事づくりに集中できます。操作の細かい部分は、サーバー会社のマニュアルや入門書もあわせて確認しながら進めてみてください。

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